3年で駆け上がる新米理学療法士

整形外科中心の急性期総合病院で働いています。一般的な整形外科疾患やスポーツ障害・外傷のリハビリ経験、文献や個人的に勉強したことなどを発信していくブログです。

学生時代

目次

運動・解剖・生理から各疾患について学ぶ範囲は本当にたくさんありますよね。初めて聞く言葉や概念で頭がいっぱいになったことを今でも覚えてます。

勉強に関しては教員の方や先輩などから聞いてるとは思いますが、「運動・解剖・生理」は絶対です。学年が上がるにつれて、中枢や呼吸器など専門分野に突入すると思います。基盤となるこの3科目が分っていると、「なぜその現象が起こるのか」という点が理解しやすくなります。反対に言うと、土台がなければ表面的な勉強に終わってしまって、実習・臨床で役に立ちません。応用が効かなくなるからです。
だから、地味でも覚えるべきことは覚える!

記憶の忘却曲線

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出典:http://www.nextglobaljungle.com

学ぶ量は本当に膨大!なので効率よく覚えていきたいところ!上の忘却曲線は有名ですが、「1日で74%も忘れてしまう」っていうのは学生にとっては致命的。しかも僕1年生当時26才でしたから、なんとかそこを補わないといけない


だから、ポイントポイントで常に復習をしてました。
①勉強をした日寝る前に
②次の日勉強を開始する前に

短期記憶を長期記憶へ

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習い始めはテストに向けて覚えることでいっぱいいっぱい、結果として短期記憶に留まってしまうことが多いかと思います。だからテストが終わるとバッバラバー。
長期記憶は図に示すようにさらに①エピソード記憶と②意味記憶に分けられます。だから、どうせ覚えるなら「エピソードと意味」を勉強の手段として盛り込みました。
エピソード記憶
語呂合わせなんかまさにこれの典型ですよね
意味記憶
難しいところですけど、点で覚えた知識を線としてつなげて勉強していく。手段としてはマインドマップなんかが有名ですね。


ここまでくると、覚えることは作業で勉強になりません。「理解をする」ことが勉強になります。


知識をつなげていこうとすると、解剖学を勉強していたつもりが、机の上では生理学や運動学の教科書も同時に広げていました。


また、僕の知り合いの先生では「一点集中型勉強法が良い」って言ってましたね。つまり、膝が好きなら膝、足部に興味あるなら足部、将来肩を診ていきたいなら肩というように勉強したい身体部位を決めてとことん突き詰めていく勉強法。
例えば膝関節なら、どのような運動が起こるのか、それは解剖学的に何が寄与しているのか、可動域制限を引き起こしやすいものはなんで、生理学的にそれはどう説明できるかなど...

モチベーションが下がったとき

ただ、僕自身そうでしたが勉強してると今度はモチベーションが....そんなときは
①なぜ自分がこの道に進もうと思ったのか(きっかけ)
②将来どんな理学療法士でありたくて、今なにをすべきなのか逆算(ゴール設定とそこからの逆算)
③未来と現在のギャップを埋めるために、今習っていることが臨床とどうリンクしているのか
を常に意識してました。